携帯はさみ「フィットカットカーブ ツイッギー キャップレス」の発売を記念して、本商品のプラスマーケティング担当者と、本体カラーリングやパッケージデザインを担当したGKグラフィックスのチーフデザイナーとデザイナーがクロストーク。商品に込めたそれぞれの思いを語ります。
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インタビュー
「フィットカットカーブ ツイッギー キャップレス」クロストーク
「フィットカットカーブ ツイッギー キャップレス」とは?
究極スリムな携帯はさみ「フィットカットカーブ ツイッギー」シリーズに加わったキャップレスタイプ。シリーズ共通の特長であるベルヌーイカーブ刃による、サクサクとした快適な切れ味はそのままに、新機能の樹脂カバーやセーフティロックで持ち運びも安心。安全性と操作性にこだわった、ストレスフリーな携帯はさみです。
プロフィール
- \プラス/
マーケティング本部
井狩琴美
- \GKグラフィックス/
チーフデザイナー
武村里佳さん
- \GKグラフィックス/
デザイナー
藤井晟さん
事務用品というよりも雑貨っぽく
- 井狩
-
「フィットカットカーブ ツイッギー キャップレス」(以下、ツイッギーキャップレス)の本体カラーとパッケージデザインをGKグラフィックスさん(以下、GKさん)に依頼させていただいたのは確か2023年の年末頃でした。
GKさんとは、2012年発売のフィットカットカーブシリーズからのお付き合いで、弊社のはさみのことをよくご理解いただいていますし、2015年発売のツイッギーの斬新なカラーリングは、今回アートディレクターとして参加してくださった武村さんが、当時デザイナーとして担当されたもの。
今回、期待の新商品であるツイッギーキャップレスのデザインをGKさんに依頼したのは、長いお付き合いからの信頼はもちろんのこと、ユーザーの気持ちに寄り添い、使っていて楽しく、持ち歩いているだけでワクワクするデザインにしたかったからです。
- 武村
- オリエン資料からも御社のツイッギーキャップレスにかける熱意がひしひしと伝わってきました。今回のご依頼は、事務用品というよりは雑貨のような親しみやすさのあるおしゃれなデザイン。ジャンルレスでありながらジェンダーレスやエイジレスも意識したいというものでした。
- 藤井
- そこでまず本体のカラーリングから考えました。“雑貨×おしゃれ”というキーワードから、コスメやファッションなど鮮度の高いカラーリング、インテリアなどのリラックス感のあるカラーリングまで、いろいろな方向性や可能性を探りつつジェンダーレスやエイジレスを意識した結果、ずいぶんと幅広いご提案になってしまいました。
- 武村
- 誰もが使える商品なのにカラーリングのせいで脱落者が出てしまうのはもったいないですからね。
- 井狩
- そうなんです。ですから、ご提案いただいたカラーリングは、開発チームだけでなく社内アンケートもとりつつグレージュ、レッド、アイスブルー、ベビーピンク、アイボリー、ブラックの6色に厳選。社内アンケートでも特に人気でしたが、私のお気に入りもグレージュ(ハンドル部分はオレンジ)です。
- 武村
- 私もグレージュが好きです。
- 藤井
- 私はほんの少し青みがかっているブラックです。スタンダードをちょっと外したものが好みなので。
パッケージデザインはラブレター代筆業
- 武村
- カラーリングがほぼ確定した頃に、パッケージデザインも走り出しました。
- 井狩
- パッケージもやはり雑貨っぽい感じにしたくて、プラスチックではなく紙が全面に来るデザインを希望しました。また、主流のキャップレス仕様の携帯はさみがスライド式なのに対し、弊社のものはワンタッチで使えるということが直感的に伝わりやすいようにと依頼。
- 武村
- 第1案を提出させていただいた後、従来のイメージを刷新したいというご希望をいただいたので、当たり前のように交わされていた“雑貨”というキーワードのビジュアルマップを作って、改めてすり合わせを行い、パッケージ形状からデザインさせていただくことにしました。
- 藤井
- すり合わせや立ち返りは、弊社が大切にしているところでもあります。
- 武村
- 語弊を恐れずに言うと、パッケージデザインは誇張することも嘘をつくこともできてしまいます。でも、プラスさんの商品には嘘がありません。ですからデザインでは商品の良さが真っ直ぐ伝わるよう意識しました。
- 藤井
- それに、意見を交換し合いながら1番いいものを探っていけるので、思い切ってデザインすることができました。
- 武村
- パッケージデザインは、ラブレター代筆業みたいなもので、クライアントが商品を届けたい人に伝わる伝え方、より喜ばれる伝え方をデザインするのが私たちの仕事です。刻々と変わっていく時代やニーズを敏感にキャッチして、伝わり続けるデザインをしたいと思っています。
- 井狩
- とても素敵な表現ですね。こんな機会あまりないので、藤井さんのお仕事のポリシーもお聞きしたいです。
- 藤井
- クライアントさんの希望や要求というピースを集めて、一枚の大きな絵にするのが自分の仕事だと思っています。井狩さんのお仕事観も聞いてみたいです。
- 井狩
- 私は商品開発をするときも、今回のように外部のデザイナーさんたちと仕事をさせてもらうときも、常に「自分が欲しいものにしたい」と思いながら仕事にあたっています。弊社にとって「はさみ」はとても大事なカテゴリーです。そんなはさみの製品で今回、また一緒にいいものをつくることができて本当によかったです。これからもよろしくお願いします!